フェリシモ > エコラ > エコラブログ > ★沖縄の珊瑚礁を未来に残そう!★ もっと知りたい 珊瑚のこと その5

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みなさんこんにちは。
プランナー・ぱんだです。(◎´∀`)ノ

今回は突然ですがっ!

《教えて先生! 環境保護初心者の素朴な疑問!》

出発前に、海洋環境保護に関しての質問を受けましたので、ぱんだが回答するよりも、先生に答えていただいたほうがいいだろうと、質問を投げかけてみました。

Q(質問者):珊瑚(珊瑚礁)がなくなると、何が困るのですか?

A(酒井先生):珊瑚がつくる珊瑚礁は貧栄養の熱帯、亜熱帯の海域で多種多様な生物が住み、育つことのできるとても豊かな海を形成します。それがなくなる、ということはそこに住む魚などの生物も消え、海の豊かさが消えてなくなってしまう、ということになります。人間もその恩恵を充分に受けています。人々の食生活にも大きくかかわっていますし、防波堤の役目をするなど、生存にもかかわっています。また、沖縄などでは歴史的だったり文化的な価値もあるものですので、そこに住む人々の心のよりどころであったりもします。そういったものがなくなってしまう、ということはとても困ることだと思います。

Panda1 P(ぱんだ):なるほど!
確かにそのとおりですね。
珊瑚礁のない地域に住んでいるからと言って、関係ないとは誰も思っていないはず。森がない地域に住んでいても、森林破壊は気になるし、陸上か海中か、という違いで大切さの度合いが異なるとは思えません。それに、破壊の一端を、その地域に住んでいない人たちも担ってしまっているかもしれないのですから、他人事ではないはずですね。

P:もうひとつ、質問です。

Q:珊瑚の養殖、研究も盛んになってきましたが、それで珊瑚は本当に増えるんですか?

A:増えます。養殖すれば、珊瑚は増えますよ。でも、それ「移植」とは少し違います。

P:と言いますと?

A:水槽の中で珊瑚を養殖することはできるようになっています。
と言っても、比較的高水温でも育ちやすいものなど、人工的に養殖しやすい種類の珊瑚と、養殖することが難しい種類があり、そのすべてを養殖して増やすことはできません。なので、現在養殖されている珊瑚は、比較的養殖しやすい種類、ということになります。
それを移植する、となると少し躊躇します。

P:躊躇の理由はなんですか?

A:うーん。本当に元々そこにその種類の珊瑚がいたのかなぁ、と考えてしまうからです。

P:本来そこに自生していたものとは違う種類の珊瑚を移植して増やしてしまうことを懸念されている、ということですね?

A:はい。本当にそこにあるべきものかどうか分からないものを、人為的に移植して増やしてしまうことで、何十年と時間が経過したのち、そうしてしまったことが過ちだった、となってしまうこと、珊瑚礁が持つ本来の生物多様性をそれによって人間が破壊してしまうことを懸念しています。

P:なるほど。いくつかの養殖しやすい種類の珊瑚だけが増えてしまって、淘汰されてしまうと良くないのでは? という危惧ですね。奥が深いですね。ありがとうございました。

(インタビュー終わり)

P3040115

珊瑚を養殖し、研究することで、珊瑚の病気の解明や珊瑚が自己回復する方法を模索すること、人々の珊瑚に対する意識を高めることで、自然に珊瑚を増やしたい、元通りの珊瑚礁にしたい、という思いが先生方には強いようですね。
沖縄水産高校では平成6年(約16年前)から文部科学省(当時は文部省)の指導要領に記載のなかった珊瑚礁に関する学習を行って来たそうです。

今から十年ほど前、1998年ごろに発生した白化現象などによる珊瑚の激減。そのとき沖縄だけでなく、世界中の海から珊瑚が減りました。けれども南太平洋の地域などでは現在、その影響が分からないほど自然に回復している地域もあります。しかし、沖縄はそこまで回復できていません。理由はひとつではありませんが、やはり私たち人間の活動が、本来珊瑚自身が持っていたはずの自然の回復力を妨げてしまっている、というのが理由でもあります。
人々の意識を高めることで、珊瑚が自然な力を発揮できる海にすること、沖縄水産高校の取り組みはそれを目標にされているようです。

P3040158_3

養殖した珊瑚を移植することに反対する意見もあるかも知れませんが、何もしないで反対意見だけを言うことには現実味がともないません。言うだけなら簡単ですが、実際に行動を起こすというのは簡単ではないからです。

(その6へつづくっ!)

(その4へもどるっ!)

※記事を書くにあたっての出典および資料のご協力:沖縄県立沖縄水産高等学校 酒井利昌先生、大神宏哉先生 (両先生に改めて御礼申し上げます)

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